チームにする
AI をチームにする。1つの仕事を役割に分けて任せる3つのコツ
1つの AI に、調べて・作って・見直すまでを全部頼むと、どこかが手薄になりがちです。役割を分けた AI のチームにすると、それぞれの仕事に集中してもらえます。役割の分け方、任せるときに渡すもの、まとめ役の置き方を紹介します。
- 役割は「調べる・作る・見る」の3つに分ける
- 役割ごとに「目的・返す形・やらないこと」を渡す
- 最後にまとめる役を1つ置き、決めるのは自分
1つの AI に「調べて、案内文を作って、見直しておいて」と全部まとめて頼むと、どこかが手薄になりがちです。調べた中身がうろ覚えのまま文章になったり、自分で書いた文章を甘く見直したりします。
そこで、役割を分けた AI のチームにします。調べる役、作る役、見る役と分けると、それぞれの仕事に集中してもらえます。複数の AI を組み合わせて1つの仕事を進めるしくみは、マルチエージェント とも呼ばれます。
会話を分けて自分でつないでも、エージェントの道具に任せても、コツは同じです。
コツ1役割は「調べる・作る・見る」の3つに分ける
迷ったら、「調べる・作る・見る」の3つに分けます。
- 調べる役:公式の資料などから、要点を集める
- 作る役:集めた要点をもとに、下書きを作る
- 見る役:下書きを、読む人の立場で見直す
簡単な仕事なら、分けずに1つの AI に頼むほうが早く済みます。Anthropic は、複数の AI で調べものをするしくみについての記事で、AI の数を増やすほど使う量(トークン)も増えると書いています。分けるのは、1つの会話では手に負えない量の仕事や、何方向にも調べたい仕事のときです。
コツ2役割ごとに「目的・返す形・やらないこと」を渡す
役割の名前だけで任せると、同じことを2つの役がしたり、ほしい形で返ってこなかったりします。上の Anthropic の記事でも、任せるときの指示があいまいだと仕事が重なり、目的・返す形・仕事の範囲をはっきり書いて直した、と紹介されています。
頼み方は、たとえばこうです。
調べる役:〇〇について、公式の資料だけから要点を5つ挙げてください。それぞれに出典の URL をつけてください。推測は書かないでください。
作る役:次の5つの要点だけをもとに、お客さま向けの案内文を400字で下書きしてください。要点にないことは足さないでください。
見る役:この下書きを、初めて読む人の立場で見て、分かりにくいところを3つまで挙げてください。直すのは私がします。
- 「返す形」は、数や字数で決めると受け取りやすい
- 「やらないこと」を書くと、役どうしの仕事が重なりにくい
コツ3最後にまとめる役を1つ置き、決めるのは自分
役割を分けると、それぞれの結果が別々に返ってきます。最後に、全部を読んでまとめる役を1つ置きます。まとめる役は オーケストレーター とも呼ばれます。
まとめる役には、こう頼みます。
3つの役の結果を読んで、案内文の最終案を1つにまとめてください。見る役の指摘のうち、直さなかったものがあれば、理由を1行ずつ書いてください。
- 直さなかった指摘と理由が並ぶと、どこを自分で決めればよいかが分かる
- 出すかどうかを決めるのは自分。まとめた案を確認してから使う
チームの全員に、同じ前提を
役割を分けるほど、どの AI にも同じ前提を渡す手間が増えます。前提がそろっていないと、役ごとに違う思い込みで進んでしまいます。
CLUBS なら、決めたことが仕事ごとに残り、Claude でも ChatGPT でも読めます。どの役の AI にも、同じ前提を読んでもらってから始められます。
1 メモして会話の終わりに「CLUBS にメモして」と頼むだけ。
2 決める届いたメモを見て、1ボタンで決めたことにする。
3 読んで次の日、別の AI でも「CLUBS を読んで」から。説明し直さずに済む。
4 判断を速く決めたことと根拠がそろうので、迷っていたことも早く決まる。




- 役割は「調べる・作る・見る」に分ける。簡単な仕事は分けない
- 役割ごとに「目的・返す形・やらないこと」を渡す
- まとめる役を1つ置き、最後に決めるのは自分
引き継ぎ
AI に役割を分けて頼むと、前の担当の結果を、次の担当に渡す場面が出てきます。会話をそのまま貼ると長すぎて、大事なところが埋もれます。引き継ぎに書く4つの項目と、まだ決まっていないことの分け方を紹介します。