なに?
脆弱性ってなに?
ニュースで「重大な脆弱性」と聞いても、自分に関係あるのか分かりにくいものです。脆弱性とは何か、ニュースに出てくる番号や点数の読み方、知らせを見たときにやることを、はじめての人向けにまとめました。
- 脆弱性は、ソフトウェアの「鍵の壊れた窓」。見つかると、直した版が出る
- ニュースの「CVE」は番号、「CVSS」は深刻さの点数
- 知らせを見たら、使っているか → 直した版にしたか、の2つを見る
「〇〇に重大な脆弱性」というニュースは、毎月のように流れてきます。ウェブサイトを動かすソフトウェア、ブラウザ、スマートフォン、AI のアプリ。名前を聞いたことがあるものだと、自分は大丈夫かと気になります。
そもそも脆弱性とは何で、ニュースを見たときに何をすればいいのか。はじめての人向けに順に見ていきます。
脆弱性は「鍵の壊れた窓」
脆弱性(ぜいじゃくせい)は、ソフトウェアの作りの弱いところです。作った人が思っていなかった使われ方をすると、本来できないはずのことができてしまいます。
家にたとえると、鍵の壊れた窓です。玄関にどれだけ立派な鍵を付けても、壊れた窓があれば、そこから入られてしまいます。
脆弱性が見つかると、作った側が窓を直した版(修正版・パッチ)を出します。使う側がその版に入れ替えて、はじめて窓がふさがります。直した版が出ていても、入れ替えるまでは窓は開いたままです。
ニュースの言葉、どう読む?
脆弱性のニュースには、決まった言葉がよく出てきます。
- CVE:脆弱性につける番号です。「CVE-2026-12345」のように、年と番号で書きます。同じ脆弱性の話かどうかを、番号で見分けられます。
- CVSS:深刻さの点数で、0〜10で表します。9以上は「緊急」の扱いで、すぐ対応したいものです。
- リモートコード実行:離れた場所から、相手のコンピューターで好きな命令を動かせてしまうことです。脆弱性の中でも、特に深刻な種類です。
- 認証なし:ログインしなくても攻撃できる、という意味です。だれでも狙えるので、深刻さが上がります。
- サポート終了:作った側が、直した版をもう出さなくなった古い版です。新しい脆弱性が見つかっても、ふさがりません。
知らせを見たら、何をする?
自分でサーバーやパソコンを管理していなくても、次の2つは見ておけます。
- 使っているかを見る:自分のサイトやサービス、パソコンで、そのソフトウェアを使っているか。分からなければ、サイトを作った会社や、使っているサービスの案内を見ます。
- 直した版にしたかを見る:サービスの会社は、お知らせのページで対応を案内しています。自分で入れ替える必要があるもの(アプリ・パソコン・自分で管理するサイトなど)は、直した版に入れ替えます。
サポート終了の版のまま動かしているものは、直した版が出ないので、新しい版へ移る計画を立てます。
AI の道具も、同じように更新する
脆弱性は、ウェブサイトだけの話ではありません。AI のアプリ、ブラウザの拡張機能、AI につなぐ道具も、ソフトウェアです。
- アプリや拡張機能は、自動で更新する設定にしておく
- 使わなくなった道具は外す:入れたままの道具も、窓のひとつです
- つなぐ道具には、必要なことだけを許す(最小権限):もし窓が壊れても、入られた先でできることを小さくできます
最近の例
話題になった脆弱性は、「何が起きて、何をすればいいか」を1本ずつまとめています。
「だれが、いつ、どう対応したか」を残す
知らせを見たあと、「どれが当たるか」「だれが対応するか」「いつまでに入れ替えるか」を決めることになります。CLUBS の 案件 に残しておけば、次に同じような知らせが来たときも、前回の決めたことを読んでから動けます。
「重大な脆弱性」のニュースを見たら、まず「うちは使ってる?」から始めましょう。
- 脆弱性は、ソフトウェアの鍵の壊れた窓。直した版に入れ替えて、はじめてふさがる
- CVE は番号、CVSS は深刻さの点数(9以上は緊急)
- 知らせを見たら、使っているか → 直した版にしたか。サポート終了の版は移る計画を
何をすればいい?
2026年10月、ウェブサイトを動かす PHP に重大な脆弱性が見つかり、直した版が公開されました。何が起きたのか、だれに関係するのか、何をすればいいのかを、PHP の公式サイトの発表をもとにまとめました。